京都大学の北川進特別教授ら3人がノーベル化学賞を受賞したという喜ばしい日本語のニュースを見て、「ら3人」の残りの2名が誰か調べました。
オーストラリア・メルボルン大学教授でイギリス出身のリチャード・ロブソン(Richard Robson)氏と、アメリカ・カリフォルニア大学バークレー校教授でヨルダン出身のオマール・M・ヤギー(Omar M. Yaghi)だそうです。
受賞理由や開発経緯は、ノーベル賞公式サイトで読めます。
ニュースまとめ
World University Rankings 2026: results analysis | Times Higher Education (THE)
- 2026年THE世界大学ランキングが発表され、オックスフォード大学が10年連続で1位となった
- アジアのトップ大学は成長が鈍化
- 米国はトップ10に7校入り優勢維持だが、100位以内は35校(前年38校)、500位以内は102校と過去最低。下位大学の順位下落も目立つ
- 英国も上位を維持する一方で105校中27%が順位下落、グローバル500位以内は49校と初めて50校を下回る
- 東京大学は最高の26位となった一方、国内トップ校の4%しか順位を上げられず
- 全体として、各国間の学術人材・研究力の逆流が進行、米国を中心とした既成勢力の地位が揺らいでいる
- 人口減少による入学者数減が東アジア・米英で共通課題。特に韓国は大学統廃合が進み、若年人口減の先行事例とされる
OECD国際教員指導環境調査(TALIS):国立教育政策研究所
- 2025年10月7日に国立教育政策研究所が公表したOECD国際教員指導環境調査(TALIS)2024報告書によると、日本の教員は依然として世界最長の労働時間(小学校52.1時間/週、中学校55.1時間/週)を誇るが、2018年調査から4時間減少。課外活動や事務業務削減が背景にある
- 教員の不足感が増大しており、小学校で40.7%、中学校でも35.6%が「教員不足」を実感
- 教職満足度は世界トップクラスで、教員の9割程度が「教科が好き」、「やりがい・面白さを感じる」。ただし社会的評価を実感する教員は国際標準を大きく下回る
生成 AI 時代の教育意識︓計算と外国語、どっちが大事︖ ―英語圏と非英語圏で異なる学習観を示唆― スプリックス教育財団 国際基礎学力調査より
- 公益財団法人スプリックス教育財団が、2025年4月~7月に世界8か国の小学4年生とその保護者を対象に「計算力」と「外国語を話す能力」の必要性について国際調査を実施した
- 英語圏では、子どもも保護者も「基本的な計算力」の必要性を「外国語を話す能力」より約10ポイント高く評価。フランスや日本の子どもはむしろ「外国語」の重要性が僅差で上回る傾向が見られた
- すべての国で過半数の子どもが「生成AIがあっても外国語学習は必要」と回答。
大学生数が過去最多! 短大生数は32年連続減 2026年大学受験生数も予測
- 旺文社 教育情報センターが2025年10月2日に発表した、文科省の2025年度「学校基本調査」速報の分析レポートによれば、2025年の学部生数は過去最多の264.6万人となり、女子の学部学生数も122万人で過去最多、女子占有率は46.1%で最高を更新している
- 学部学生が増加したのは、東京・京都・大阪など大都市圏の大学で特に顕著。47都道府県中25県では学部学生が減少したが、都市集中の傾向は強まっている
- 大学の校数は812校(国立85、公立103、私立624)で、前年から1校減。短大は292校(公立14、私立278)で、32年連続・5校減となり、減少傾向が続いている
- 大学の設置自治体別では東京(143校)が最多で、関東・関西など三大都市圏集中が顕著。一方で短大は大学ほど都市圏偏重ではなく、地方分散がみられる
- 2026年の大学受験生数は68.2万人と予測され、前年比1.6%増
個人ホームページが「衰退した」といわれる理由と、「Web日記」文化について【フォーカス】 | レバテックラボ(レバテックLAB)
- 立教大学社会学部メディア社会学科教授、文化人類学者の木村忠正氏によると、1995年以降、インターネットの急速な普及とともに個人ホームページが流行。2000年時点でパソコンユーザーの7.7%が個人サイトを開設し、うち50万人以上が積極的に運営していた
- 動機の主流は「情報呈示」「自己表現」「コミュニケーション」。掲示板設置率は約4割、Web日記設置は約25%、エッセイ掲載は約66%という研究結果も
- 日本では「Web日記」文化が突出。顔写真公開率では日本18.2%と低い一方、日記掲載率は日本55.1%で他国(韓国32.3%、フィンランド5.3%)を大きく上回る。実名や顔出しは避けつつ、内面や日常は「不特定多数」に見てもらいたい欲求の強さが示された
- 日本型は「仮想的聞き手」「迂回的コミュニケーション」「非同期性」を重視。直接対人の精神的負荷・空気を読む圧力から解放される場としてWeb日記が機能した。
- 2010年代以降は「低親密・高テンション共有」のSNS祭り文化なども新たに台頭。個人サイト文化の「衰退」の印象は、発信者総数の爆発的増加と、手段の多様化による可視性の低下
- AIが「仮想的な聞き手」としてWeb日記文化を継承・進化させる可能性。共感性や匿名性、即応性を備えたAIが個人の語りの受け皿となり得る