ニュースまとめ
「子どもの生活と学びに関する親子調査2024」結果
- 東京大学社会科学研究所とベネッセ教育総合研究所が、2015年から2024年までの10年間、全国の小学生から高校生とその保護者、約2万組を対象に「子どもの生活と学びに関する親子調査」を実施。
- 子どもが「進路について深く考える」経験を持つと、学習意欲が高まり、自ら積極的に学ぶ姿勢が強くなる傾向。この経験には、尊敬できる先生や探究的な学び、保護者との会話など、学校や家庭の働きかけが大きく影響。
- 約3人に1人の子どもが、小学5年生時点で希望した職業を高校2年生まで持ち続けていましたが、職業希望が一貫している子どもほど、進路を深く考える機会が少ないという課題も。
- 進路を早く決めることよりも、さまざまな選択肢に触れ、柔軟に進路を考えることが今後ますます重要になると指摘。
国際研究交流の概況(令和5年度)|文部科学省
- 文部科学省は2025年6月12日、2023年度の国際研究交流の概況について調査結果を公表。
- コロナ禍の影響を受けて激減していた国内大学などの研究者の海外派遣・受け入れ人数は回復傾向。
- 短期の海外派遣研究者は前年度比約2倍となり、10万人を超えたが、コロナ禍以前の水準には戻っていない。中・長期の派遣も増加、コロナ前の水準に近づいている。受け入れについても、短期・中長期ともに増加、特に中・長期の受け入れはコロナ前の水準までほぼ回復。
- 大学別では、東京大学が派遣・受け入れともに最多、京都大学、東北大学、大阪大学、早稲田大学が続く。派遣先や受け入れ元の国は、アメリカ、中国、韓国が上位。
「社会貢献度が高い」世界大学ランキング2025|THE
- イギリスのデータサービス企業のTimes Higher Education(THE)は、教育や環境、ジェンダー平等など、国際社会が直面する課題に世界の大学がどれだけ貢献しているかを評価する「インパクトランキング2025」を発表。 国連の持続可能な開発目標(SDGs)17項目に対する2,000校を超える大学の取り組みをもとに順位付け。
- トップは、環境保全や責任ある消費、質の高い教育への取り組みが高く評価され、4年連続でオーストラリアのウェスタン・シドニー大学。
- アジア最高位は韓国の慶北大学(3位)で、産業・イノベーションやパートナーシップ分野での成果が認められた。
QS世界大学ランキング2026…北大が上昇、トップ100に4校 | 教育業界ニュース「ReseEd(リシード)」
- 世界大学評価機関の英国クアクアレリ・シモンズ(Quacquarelli Symonds:QS)は2025年6月19日、世界大学ランキング2026を発表。
- 世界1位は14年連続でアメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)、2位はイギリスのインペリアル・カレッジ・ロンドン、3位はアメリカのスタンフォード大学。
- アジアトップは8位のシンガポール国立大学。
- 日本の大学では、国内トップの東京大学が3年連続で順位を下げ36位、京都大学は57位、東京工業大学(現・東京科学大学)は85位、大阪大学は91位。国内トップ10のうち、北海道大学のみが順位を上げ、他の9校は順位を下げる結果。
- ランキングは「学術的評価」「論文被引用数」「持続可能性」「雇用成果」など10の指標で評価され、世界の大学1,500校以上が対象。
ランキングの裏にあるお金と権力の理解
- オピニオン記事において、Technological University Dublinの名誉教授でありBH Associates教育コンサルタントの共同経営パートナーのヘイズルコーン氏は、大学ランキングの役割と、それが高等教育と研究に与える影響について指摘する。
- グローバルランキングは、2003年に上海ランキング(Academic Ranking of World Universities, ARWU)が発表されて以来、世界的な現象に。
- ランキングは単なる評価報告書ではなく、提供企業にとってはデータ収集、分析ツール、コンサルティングサービスを組み合わせた複雑なビジネスモデルになっている。
- 大学や政府がデータを提供し、コンサルティングを受けることで、国家主権や機関の自主性を損なう可能性を指摘。