ニュースまとめ
日本の子どもの幸福度、身体的健康は世界トップも精神的課題が浮き彫りに|ユニセフ『レポートカード19』
- ユニセフ・イノチェンティ研究所が2025年5月に発表した「レポートカード19」は、日本を含む高所得国における子どものウェルビーイング(幸福度)の現状をまとめている。
- 日本の子どもは身体的健康で対象36カ国中1位、学力でも向上が見られ、生活満足度も2018年以降上昇し、調査国平均をわずかに上回った。
- 一方で、精神的幸福度は32位と低く、15~19歳の自殺率は10万人あたり10.4人と、調査国平均の約2倍に増加。心の病の発症・有病率も上昇傾向にあり、若者のメンタルヘルスが大きな課題となった。
- 男女別では、男の子の方が生活満足度が高いものの、いじめの経験やソーシャルメディアの長時間利用が幸福度を下げる要因として指摘された。
- 学力面では、社会経済的背景による格差が拡大し、最下位層と最上位層では数学の平均得点に大きな差が見られた。
約半数が偽・誤情報を正しいと認識、4人に1人が拡散|総務省
- 総務省が2025年3月に実施した「ICTリテラシー実態調査」によると、過去に国内で流通した偽・誤情報について、「正しい」または「おそらく正しい」と考えた人の割合は47.7%にのぼった。
- また、偽・誤情報に接触した人のうち、25.5%が家族や友人、不特定多数に対して何らかの形でその情報を拡散していたことが分かった。
本を「全く読まない」不読率、高校生で36%|東京都教委調査
- 東京都教育委員会が実施した最新の子供読書活動推進の調査結果によると、1か月間で本を1冊も読まなかった「不読率」が小学校低学年で7%台、中学で11.6%、高校で36.3%と、特に高学年ほど上昇傾向にあった。
- 不読の主な理由は「読みたい本がない」「興味がない」「時間がない」など。
- 「本を読むのが好き」な子どもほど、家族や友人と本について話したり、図書館や書店に同行した経験が多い傾向が見られる。